
マレーシアの首都クアラルンプールで暮らしていました、まきおです
縁あってマレーシアでの現地採用の仕事が決まり、2021年から3年間クアラルンプールで生活していました。
マレーシアの魅力を発見できたと同時に、外から見た日本の良さを改めて感じることができた経験でした。
ここでは、マレーシア(クアラルンプール)で3年間暮らした私が個人的に良かった・残念だったと感じたことを紹介していきます。
クアラルンプールで暮らして感じた良かったこと
ちょっと個人的傾向が強いピックアップですが、参考になるものがあればうれしいです。
家賃が安くて広い家に住める
都心で5万円前後の家賃で、ひとりでは持て余すくらいの広さのコンドミニアムに住んでいました。もし東京で同じ広さなら家賃倍以上はする感覚です。
しかも家具付きで引越しも楽ちん。多くはプールやジムも付いていて無料で利用できちゃいます。
ちなみに、クアラルンプールは5つ星ホテルに世界一安く泊まれる都市らしいですよ。
Grabタクシーが便利過ぎる
安い・すぐ来る・目的地へピンポイントで行けるのと、後に書きますがこっちは歩ける道がなかったり、突然のスコールに見舞われたりするので、ごくごく日常的に使います。
料金も日本のタクシーと比べるとかなり安く、最安5リンギット=約150円(当時のレート1リンギット約30円)から、ちょっと足を延ばして買い物でも10~20リンギットほどで行けてました。
都心ならそこらじゅう走っているし、もちろんオンライン決済できるのでとても手軽に利用できます。
日本人が溶け込みやすい

街を歩けばマレー系・中華系・インド系といった多民族が行き交う、まさに人種のサラダボウルでみんな違って当たり前。
そして外見的に私たちは中華系の人たちと極めて近く、日本人は良い意味で”外国人”感がなく、現地人の中で浮きにくいんです。
欧米の中の”アジア人”みたいに変に気を張る必要がなく居心地が良いんですよね。

あと、マレーシアの人は日本に対して良いイメージを持っている人が多くて、日本人て言うといつも好意的に接してくれました
そんなところも日本人のロングステイ先の人気国になっている大きな理由かなと思います。
日本の商品をすぐ買える

海外に住みたくて住んではいるものの、’安定の日本のあれが恋しい!’というときがあります。
そんなときでも、ユニクロ、ダイソー、無印、ドンキ、紀伊国屋、やよい軒、シャトレーゼなど、クアラルンプールであればすぐに行けちゃいます。
ダイソーに入って久々にあの商品に囲まれた空間、なんだかすごくほっとしたのを覚えています。

カラオケまねきねこでまったり過ごす&大熱唱も楽しかった~
ネイルのコスパがすごい

何故だかショッピングモールの上層階にはネイルサロンばかりということがよくあります。
私の通っていたお店はおそらく最安値レベルの1500円くらいで、担当のミャンマー人のネイリストさんがとても上手だったので常連になってしまいました。
しかもこの料金で3色まで無料とかサービスも良いので、けっこう頻繁に変えて楽しんでいました。
古着文化が進んでいる
私は古着を見てまわるのが好きなんですが、マレーシアでもファッションとしての古着文化が人気なようで、これは予想外でした。
ちょっと地味めなショッピングモールをぶらついていると何気なくスリフトストアやポップアップストアがあって、しかも状態も良くセンスもいい!街角でも、日本の手づくり市みたいな並びに古着屋さんが入っていて、見つけるたびわくわくしていました。
セカストを発見したときはびっくりしたし、調べたら現在すでにマレーシアに30店舗もあるみたいです。
また、リサイクルのシステムも浸透していました。お店では買取もやっていて、服を持ってきた人たちで長蛇の列ができるくらい、認知度も高いんだなと。
ただただ処分するより気持ちが違うので私も持っていくんですが、この国でも同じ精神の人がいるのかなとうれしく感じました。
テイクアウト・デリバリー文化
気軽に行けるフードコートやレストランでは、テイクアウトできる場合がほとんどです。
Grab foodやFoodpandaなどのデリバリー対応しているところも多くて、手数料は取られますがもともとがそれほど高くないので、けっこう手軽に利用していました。
とくにFoodpandaをよく使っていて、1000円いかないくらいでお腹いっぱいになれます。
ガパオライス、ビビンパ、カレー&ナン、マーラータン・・・バラエティ豊富で高くつかないので、エスニック料理大好きな私にとって幸せでした。

コロナでロックダウンの時期も重なっていて、かなり助かっていたんです
ぶっかけ飯が最高

ナシチャンプル(マレー系)とナシカンダール(インド系)、好きなおかずを選んでお皿に盛ってくれます。お会計は盛ってくれたその先で目分量で計算してくれるんですが、正確かは分からないけど笑、計算のスピードにもびっくりです。
このぶっかけスタイルのご飯、色々選べて楽しいしそしてどれもおいしい!
手作りのお惣菜みたいな、お店ごとの味を楽しめるのも良さかなと。お店の雰囲気もアットホームで気軽に入れるのが好きでした。
おしゃれしずぎなくてOK
これが東京となると、ちょっと出かけるにも、ダサくない大丈夫か?とかって意識してコーディネートを考えてとなるんですが、マレーシアでは服に対してもっと気楽になりました。
まず年中ほぼ夏で気温差が少ないので基本は夏服だけで足ります。(ただし冷房対策は必須!)おしゃれな重ね着コーデは・・・と考える労力がないことが楽ちんでした。
雰囲気もラフです。みなさんTシャツとショートパンツにサンダル(つっかけスタイル)の軽装で、高級ブランドの入った都心のきらびやかなショッピングモールを見てまわります。東南アジアらしい光景ですかね。
かつ、スコールも多いので、普段着であればこんなスタイルが万全でもあります。
オーケストラを手軽に楽しめる

クアラルンプールに住むならおすすめしたいのが、ペトロナス・ツインタワーの中のデワン・フィルハーモニー・ペトロナス(Dewan Filharmonik PETRONAS)というコンサートホールで、オーケストラの演奏をお手頃に楽しめることです。
なんと2000円ほどでプロのオーケストラの音楽を鑑賞することができます。日本より敷居が低いですよね。
私はクラシック音楽を生で聴いてみたくて、ここを本拠地として活動している、マレーシア・フィルハーモニー・オーケストラ(MPO)の演奏会へ行きました。真ん中の席で3000円ほどでした。
気軽にふらっと、非日常的な空間へアクセスできて、心を豊かにしてくれるひとときを味わえるというのが小粋です。
MPOでは日本人奏者や音楽監督さんも活躍されているそうですよ。

ドレスコードはゆるめで、キレイめカジュアルで全然OKな感じです。気張らず行けるのがいいですね
クアラルンプールで暮らして感じた残念だったこと
どうしても、”日本と比べると・・・”になってしまっているかもしれませんねー。
すっきり晴れない

やはりヘイズのせいなのでしょう、お天気の日が多いわりに、思えば日本の冬のような真っ青に澄み切った空を見た印象がありません。太陽は出ているけれど霞がかった空色。
南国だから青空でしょ!と思っていたので、予想外でした。
ロンドンが曇り空ばかりでメンタルにくるとかって言いますが、私も天気に影響を受けやすいほうだと思うので、もし極端に太陽が出ないとかだったらきびしかったでしょう。
四季が恋しい

暑いクリスマスはなんだか雰囲気が盛り上がらず。年の瀬特有のワクワク感みたいなのも薄いんですよね。
寒い冬は得意ではなかったけど、マレーシアのぬるめの温度にずっと浸かっていると、冬のきりりと冷えた空気で頭がクリアになる気持ちよさとか雪景色とか、欲するようになっていきました。
南国なので仕方ないんですが、季節の移ろいによる景色や気温の変化がある意味私たちを飽きさせず楽しみを与えてくれていたんだなと改めて感じました。四季があるってほんと素晴らしいなあと。
道が歩きづらい

私は歩くことが好きで、以前東京にいたころも1、2時間の散歩は余裕で楽しむくらいでした。
クアラルンプールは都心でありながら歩道がデコボコだったり突然無くなっていたり、整備されていない部分が多いです。一見都会だけど、こういうところが東南アジアらしいというか、伸びしろがある国だなと感じました。
歩きづらいし暑いしですぐGrabを使ってしまうこともあり、個人的には運動不足を感じやすかったです。

それでもクアラルンプールは緑が多い街です。公園でウォーキングや郊外でサイクリングしたりとアクティブに過ごすことも
あちこちで異臭
道を歩いているとどこかしこで変なにおいがします。
マレーシアでは配管トラブルが日常茶飯事だったりするので、整備されていない下水管からのような。
あちこちで建設工事をしているのでその現場から化学物質的なにおいも。
あと現実を見てショックでしたが、飲食店の裏通りで散乱した生ゴミや廃棄物を目にします。一緒に小動物も。

強烈なにおいといえばドリアン!食べれば最高にリッチなおいしさです
トイレ・・・
日本のトイレ水準がすでに高すぎるんでしょうけど、それで育ってしまったからには、仕方ない。
やはり田舎やマイナーなほうへ行けば行くほど、ワイルドさは増すと思います。
クアラルンプール中心の主要なショッピングモールやきれいめな飲食店であれば大丈夫です。
念のため、初めて行く方は心構えをしておくと賢明です。
砂糖と油がたっぷり

多民族の料理を楽しめる魅力がある一方、気をつけたいのはマレーシアの料理には砂糖と油がたっぷり使われていることです。
コロナ渦のStayhomeで私はちょうど健康に目覚めた時期だったこともあり、iHerb、Lazada、Shopeeでスーパーフードを買ってみたり意識高くしていました。
Foodpandaや外食はご褒美として、基本は自炊するように心がけてもいました。
飲み物だとテ・タレやミロが有名でぜんぶ甘いですね。市販の緑茶やコーヒーにもデフォルトで砂糖が入っているので注意。
暑い国で甘いものが飲まれるのは、素早くエネルギーを吸収できることや糖分には体温を下げる効果があるからだそうです。
あるとき、食堂で超どピンク色のジュースを見かけて、あれは何!?と聞いたら、Very sweet!とだけ言われて調べると、ローズシロップと練乳のミックス・・・きゃー。
現地の人は、マレー料理は辛いから甘いものが合うんだよ!と言います。

東南アジアで糖尿病率ワースト1位はマレーシアだそう・・・!
お酒が高く種類が少ない

国がイスラム教であることで制限がかかり酒税が高く、かつ輸入品への関税がかかるため価格が上がります。
ビール1缶で250円~400円くらい、ワインは安くても1600円くらいでした。
だいたいスーパーのお酒売り場は、豚肉売り場と同様、端のほうにひっそりとあります。
そして選択肢は限られます。たいていネケンやギネスなど有名どころはあって、アサヒスーパードライもあればラッキー。
糖質オフとかプリン体ゼロなんかの次元ではありません。ワンコインの安旨ワインも素晴らしい。
日本のスーパーにずらりと並ぶお酒のバラエティの豊富さは圧巻なのです。
それでも、これはメリットにもなりました。日本では帰宅して缶ビールが習慣だった私も、マレーシアでは飲酒のハードルが上がり距離ができたことで、お財布にも体にも優しくなれたと思います。
お役所がのろい
出国前に納税の手続きのためHasilという税務署へ何度か行く必要がありました。
彼らの言語でうまく伝えきれない部分があるけれど、こちらは出国日が迫っていて無事に帰国できるかがかかっているので必死にその事情をアピールします。
しかし私の本気度は届いているのだろうか、職員たちの動きがまあマイペース。のったりワーク。しかも始めに対応してくれた人から、やっぱり担当は彼だわ、やっぱり彼女だわ、というふうになかなか正解の人物に辿り着きません。
状況の説明無くただただ待たせられるしで、行く度に怒りを露わに詰め寄っていました。
”マレーシア人の国民性”とも言われますが、「もっとテキパキ働いてちょうだい!」となってしまう私はああやっぱり日本人ですかね。
まとめ

良かったこと・残念だったところを書いてみました。
私にとってマレーシアでの暮らしは、海外なんだけど親しみやすい、自然体の自分で過ごすことができた日々でした。
そのおかげで当初は未計画だったけれど気づけば3年もいられたんだと思います。
そして3年過ごしてみたからこそマレーシアにはない日本の良さも再認識するきっかけになりました。両方の魅力に気づかせてくれた大切な経験です。
残念だったところ、言い換えれば、今後の発展が期待できる部分でしょう。
もしまた何年後かに訪れたら、きっと目覚ましい変化を感じられる、興味深い国なんじゃないかと思います。

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